仕事をしながら平均20時間/週を確保するのはかなり苦しい

日曜はやらない日設定を勧められるので,1日3時間30分が目標となっているのだが,skype会話以外は前述のテキスト2つを徹底的にやるように指導されるので(もちろん優しく),正直なところ飽きてきてしまう。

通勤時間の利用なども推奨されているから,適当にやっていいわけではないが,根詰めてやることよりむしろ,継続性に期待が置かれていて,コンサルトの先生もそれに徹してくれる印象だ。

毎日の学習報告が義務付けられるが,当直対応や,その日ギリギリまで勉強せざるを得ない状況の時はしょっちゅう遅れてしまう。

しかし,後付でもしっかり報告すればお咎めは無い。

こう言ったfasyな要素を許容するのは成人教育に不可欠な要素なのだろうと思うほどに先生は優しい。

よほどのへそ曲がりでない限り継続することは出来る。

また月2回赴いて先生の前でシャドーイングを披露するという緊張&motivationも良い方向に働くものだ。


とは言え毎日3時間30分は容易ではない。
この中には医局にいたり,電車に乗ったりで発音できなくて「聴くだけ」の時間も含んでいる。

この辺はどれだけ練習する時間を確保できるかの個人差は仕方のないところではある。
僕は通勤距離が極めて短い(下級医の基本であるが)のでこの時間を確保できない。

したがって細切れ時間の積み重ね作戦が取れないためにコンサルトの先生も苦戦を覚悟してくれていた。

3時間30分を15−20分刻みで稼げるのが理想であるが,どうしてもまとめて45分とかになってしまう。
もちろん45分フルマックスで発音すると精度も落ちるので「聴くだけ」の時間が増えて成長は遅くなる(と個人的には思っている)。

ただこれ以上は仕事に影響する閾値を感じるようになってきて,やり方に拘りすぎずに聞かないよりはいいやと思えるかも大切かと考えるようになった。

そしてその裏返しで何としても時間を取ろうと,普通に歩いて買い物に行くとか飲みに行くとかの移動時間にもブツブツ言うおじさんへと変貌するようになった。すれ違う人は時々チラチラ見てくるが知ったこっちゃない。

学会発表やボスの指示で地元の医師会の集まりで症例提示(と言う名のメーカーと主賓の持ち上げ)に邪魔されながらここまできた。


一番最初の面談でversantのスコアは停滞・落ちる時期がこれくらいから来ると言われており,現在は32→39→40→41と来て居る。

ただし,40→41では総合得点は変わらないがバランスが良くなっており前向きに捉えてみた。

Toraizの方針はversantは真面目な日本人の動機付けのようなものなので継続することに重点を置きたいとのことなので一喜一憂せずにやって行きたい。

当院は立地の関係でちょくちょくガチのnative(いくらか日本語は分かるが)が入院して来るが,レベルが上がった感じはあまりないものの,臆せずコミュニケーションを取れるようになって来たと実感している。

もちろん先方がかなり空気を読んでくれているものの,こちらは日本において英語という向こうに合わせたコミュニケーションを取ってるのでそこはお互い様位に割り切った方がいい。

それよりも小さな声で細々と自信なさげに話したり,外人は苦手だと忌避することに,いたくdisappointするものだ。

日本人より格段に正直な生き物なのである。

基本的に下に見ているし,すぐ薬くれと言って来る。
けど楽しく話そうとすると楽しんでくれるのも彼らの特徴である。

そう言う度胸がついて来ただけでもToraizの効果は出て来ている。

versantの点数以上にこう言ったエピソードはコンサルトの先生に話すと顔をほころばせて喜んでくれるだろう。

まだ前述のテキストから抜け出せていないが4ヶ月でも成長を実感できている。
卒業までに50点台に乗せたいが,目標は病状説明である。

中途解約の権利は維持しているがこのまま最後まで行けそうである。