おじさん再受験医学生がお医者さんになるまで~医学部再受験から医師になるまで

脱サラ再受験のおじさん医学生が楽しくも厳しい現実をお伝えします。

3年間放置しておりました笑

だいぶ荒らされていましたが私も医師2年目となりました。

admissionのシステムが激変しつつあります。

それに加えて
再受験せんと意識の高い方は今時期くらいから悩み始めるだろうし
誰かに読まれればいいや

と思ったので書くことにします。

読んだ方いたらコメントつけてくださると嬉しいです。
個別に質問も答えます。 


さて私は前述のような意識とやり方にて試験に臨み
以下のようなセンター試験となりました。いつまでも数学に泣かされました。

国語:160点
英語:180点+25点
数学:87点+68点
化学:100点
物理:86点
生物:78点
倫理:97点

第一志望の総合大学は諦め,理科の傾斜が強い地元の地域単科医科大を目指しました。
2次試験では85%の得点でしたが面接でズタボロに贔屓されてギリギリ合格でした。
※面接は得点力のある再受験生を合格点の最低点になるように下げて,現役生にゲタを履かせて合格点に乗せるというやり方を取っているようでした。

センターは国語と社会と英語が模試を含めてずっとこれくらいの点数で安定していたことが勝因だったと思います。
数学は試験中に頭が真っ白になりそのまま絶望しました。
が,ここで自分でも驚くような落ち着きを見せ,理科を冷静に流した結果全体で85%くらいに収めることができました。
 
2次試験は理科のみということが非常にラッキーであり,物理一本にして名門の森までやりきりました。
理科の選択を本番まで悩んだという学生もいて,彼らはほぼ落ちいていました。
やはり志望校の科目に絞るというのは絶対遵守事項です。

面接は集団面接で裁判員制度についてでした。
何を基準に得点が決められたかはもう全く分かりません笑

面接に過度の期待は禁物です(再受験生は特に)


こうして何とか無事合格し,再び学生の生活が始まりました。
今思えば本当に気楽で,世間知らずに戻れる幸せを噛み締めていましたが,やはり生活面での不安はあり,すぐさま奨学金の模索に奔走することとなりました。

奨学金の詳細は別の記事で述べます。

ここで記しておきたいのは地域枠という選択についてです。 


再受験生の皆さんはお金がない方も多いと思います。
近年急速に地域枠という生活費と紐付いた,制限付きの労働条件を提示する都道府県ないしは大学が増えました。

私の頃はかなりファジーで
制度的には地域に働く場所を求めながら,働く場所の選択権利を医局に委ねた結果(その医局に属せば制度に従ったとみなす),都市部にしか関連病院がない医局に所属して地域で働かないという学生が何人も生まれてしまいました。
 
今は診療科や働くべき病院群をしっかり決めた上で募集をかけている制度が多くなってきました。

学生の頃から診療科を限定されたくない思いはあるでしょう。
しかし,専門医制度が大きく変わり,間接的に診療科の専門医の人数が制限されつつあります。
競争原理が働くのも時間の問題でしょう。
そうなると再受験生は不利になると私は思います。
背景が生命科学の研究をしていたとか,相当に優秀であるなどの場合を除き,同じ医者を育てるなら若い医者に長くやらせたいのが通説でしょう。 

なので再受験生は医学部に受かる前からその役割を意識していた方がよろしいかと思います。
逆に言えば地域枠のお金は再受験生が積極活用していくべきと思います。

率直に言って,僻地医療に携わる覚悟が半分くらいは必要です。

負け組と思う方もいらっしゃると思います。
私もそれは認めます。

それは日本の仕組み,医学教育の仕組み,日本人の意識の仕組みがスペシャリティ万歳だからです。

いろいろな価値観で仕事をすることになると思うので地域の魅力もとても感じることができます。
私も研修の身ながらとてもありがたがられ,楽しく過ごせた面もありますが,やりたい医療ではなかった。
必要とされたいのではなくて
自分で必要を作りたかったのです(なので周産期医療に進みたいと思ってます)

まだまだ人手不足の診療科
病理,放射線治療,産科,救急救命,リハ科など
ありますが,これから医師も増えていきますし,淘汰されてこのような分野に来られる方もいるでしょう

いつまで必要な人材になれるか分かりません

それより地域枠を伴って,存在そのものが感謝される道を選ぶのは
社会経験豊富な再受験生の王道であると私は思います。
地域と共に生きていける医師は,とても重要な存在であり,街を共に作っていける喜びがあります。


受かってからの現実も少しずつ厳しくなっている気がします。
高い志が折れてしまうと辛いと思われる繊細な方は特に
生活を壊してまで医師になる必要があるか考えたほうが良いとしつこく申し上げたく思います。 

今回はセンター試験の残りと面接についてです。


前回は2次試験科目について書きましたが,ここ数年は入試全体のレベルが下がっているのかセンター試験で満足に得点できない学生が増えているようです。

しかし,相変わらず医学部は高い水準です。
二次試験に関わる問題はほぼ満点。
かといって国語と社会をおろそかにし過ぎると平均9割には行かないので,やはり国語と社会でも8割以上は確保することになります。 

国語
点数が取れないとこぼす割に基礎が不安定な方が居ます。

・現代文
漢字では絶対失点しないように。社会人として恥ずかしいです。対策のしようがないという方も居ます。
確かにそれは正しいかもしれませんが,冷静に更に時間内に読むと言うのは訓練次第でどうにでもなります。
滑っても7割5分くらいに収めてくるしたたかさも必要です。
 
※色々な先生が色々な読み方を提唱して様々な参考書が出ています。
私個人は出口先生は受け付けず,板野先生の読み方もしっくりきませんでした。最も客観的な方策をもっていらっしゃるのが代ゼミの船口先生かなと思います。理系の方は一番相性がいいかもです。
結局市販されているものを使うことになるので,利用者の多いきめる!センター現代文をお薦めしますが,現代文は水ものだと理解しておくべきでしょう。

・古文,漢文
努力次第で満点が取れます。
古文は最近は難しいですが,丁寧に助動詞を勉強し,古語をストックしつつ週1回短文でもいいから読んで訳す練習を。その際,曖昧にしないことが大事。日本語なので現代語と似ている部分もあり,大意は合っているからいいやとしてしまいがちですが,出題される所は言わずもがな現代語と違うところです。過去形や推量なども正確に取ること。

漢文は句型を知らない人は何をしているんだと言いたくなります。
田中先生の早覚え速答法はセンター向けの勉強法なども記されていて昔からの名著です。


・社会
前の投稿では公民を選べと言いましたが,地理選択でやたら得意な方がいらっしゃるのでその場合は地理でもいいと思いますが,どれも大して変わらないならば公民をお薦めします。
どうやら倫理単独の出題もあるようです。

倫理を強くお薦めします。

理由は,憶えることが圧倒的に少ない。これにつきます。
どちらかと言うと理解型の科目です。理系にはありがたいですね。

思想や人の考え方に興味を持てれば,世界や日本は実に色々な思想や考え方があるんだなぁと
そういうことを憶えて終わりです。
キーワードが存在し,キーワードだけで選択肢が2つまで搾れたりします。

倫理は難しく作り様がないのです。


そして医学部に行くと,実にいろいろな倫理思想に興味がわくと思います。
高校倫理は飽くまで倫理全体の外観ですが,学んだことがあるとないとでは書店や図書館での本の探し方が格段に異なるでしょう。

※現社はダメか
お勧めしません。点数が安定しないからです。前職が記者さんとかマスコミとかそういうご職業ではない限り試験科目としては適当ではないと思います。
倫理は努力すれば努力するほど伸び,仕上がりも速いです。

倫理の教科書もしくはセンター向けの参考書
用語集(清水ではなく山川の方が詳しく読みやすいです。清水の方が用語は多いですが)
センター試験への道

これと模試や過去問で充分です。
模試の復習で用語集を徹底的に参照し,叩きこんでいけばいいです。


国語と社会は安定化させることが大事で,85%位を安定してとれるようになれば本番でもそれくらいに収まったりします。慌てないことです。


<面接について>
今や医学部で面接がないところは少なくなりました。
何故でしょう。
私にも分かりません。私は自治医大以外の面接はナンセンスだと思います。
たった数分,1回の面接で何が分かると言うのでしょう。
実際,採用教官に聴いてみたところ同じことを言ってました。つまり,体裁を保つためにやっているのです。
形式も様々で
・集団面接
・集団討論
・個人面接
・個人討論

再受験の方は得てして面接を嫌がる傾向にありますが,その気持ちを早く捨て去るべきです。
寧ろ面接なしでパスさせないでくれと思って欲しいです。消極性は相手に伝わります。

面接対策はし過ぎると緊張すると言うのが私の経験。
しかし,緊張はマイナス要素にならず,5分~15分で見ているのはコミュニケーション能力だと思って欲しいそうです。
質問を数個想定し,イメトレしておくくらいにするのがちょうどよいのではないでしょうか。

ポイントは
・具体的であること
・知ったかぶりをしないこと
・相手の目をみて,はっきりとした言葉でしゃべること
・挨拶や姿勢,言葉遣いが常識的であること

これで大丈夫です。
例えば緊張で声が出なくても,すみません,もう一度お話させてくださいとか,深呼吸させてくださいとかちゃんと受け答え出来ればいいのです。
意地悪な質問や,答えられない時も,申し訳ございません勉強が足りなく,お答えするのが難しいですと言いましょう。
必ず聴かれるのが
1)なぜ本校を志望したか
~の研究が優れているから
~(有名人とか)の出身大学だから

→力を入れている研究や医療がどの大学にもあり,それは時代によって変わっています。
研究は大学単位で取り組んでいると言うより,各教官で取り組んでいる場合が多く,具に調べないと嘘を言ってしまうかもしれません。

自分の出身地域の大学だからとか,オープンキャンパスで楽しそうだったとか自分で見聞したことや分かりやすい事実に基づいている方が無難です。

2)なぜ医師になりたいのか(仕事を辞めてまでなる理由は)
人生のやり直しがしたかった
人の役に立つ仕事がしたかった(喜ばれる仕事がしたかった)
医療に興味があった

→漠然とした回答は好まれないと思います。理由はどうでもいいとは思いますが,医学部受験でやり直しが出来たというのは答えになってませんし,医師以外でも人の役に立つお仕事はいくらでもあります。

身内や自分の大病で,その治療や研究をしてみたい(という点で医療に興味がある)とか,医師不足の中で地域医療に貢献したいとか具体的な方が無難です。


無難と書いたのは,コミュニケーション力以外は,さして向こうも気にしていないと思われるからです。
ここで変に奇抜なことを言って目立っても,悪印象を与えると勿体ないです。
答えられる範囲で,相手が不快じゃない範囲で,そして実体験や周知の事実に基づいた回答を心がけましょう。

そうすれば大きく失点せず,純粋な記述勝負となると思います。

再受験の投稿は次で最後です。
最後は受験直前から志望校の決定と合格するまで,合格してから入学するまでの私の実経験をお話します。  

タイトルが抽象的なのでまずまとめから書くことにします。

前回までは
・心の準備が全ての始まり
・お金を含めて勝つ見通しが具体的に立たない限り挑戦すべきではない
・予備校に通うことを原則に
・志望校の問題が解けるような準備をすること

と書きました。

後は大体の方はどのように戦ったかが気になると思います。
参考書も学習過程もここ数年で大きく変わりましたので敢えて参考書などには詳しく触れませんが,気になる方も居ると思います。最初はこれで始めたいと思います。
ちなみに私の狙いは総合大学の医学部でした。 しつこいですがこの前提は大事です。

1)英語 
医学部に入って最も使うのは英語かもしれません。
・文法・・・私は読むための文法,いわゆる構文の対策に力を入れていました。この分野で失点するような人は医学部には殆どいませんので弱い方は基礎からやり直した方がいいと思います。

参考書:新英文法頻出問題演習(駿台文庫)いわゆる英頻です。これやればお釣りが来ます。予備校に通う前に完璧にしたい所。これの解説が分からない,効率が悪いという人も基礎からやり直すべきです。

・構文・・・ ビジュアル英文解釈
様々な解釈本が出ていますが,私にはこれが合っていました。各人なんでも良いので予備校前に終わらしておくのがいいと思います。ただ,網羅性や一貫性を考えるとビジュアルより使いやすくレベルが適当で解説が充実した本は無いと思います。

・長文問題・・・特に対策する必要無し
予備校のテキストで前期は週一回程度練習するでしょう。大学によって出題形式が変わるので,自学自習用に買う必要はないと思います。模試や過去問で試す程度でよいでしょう。

・単語・・・使うなら,速読英単語(標準編)
単語は予備校のテキストで使う長文問題や構文のテキストで分からないものを全て叩きつぶす作戦でした。あまりにしらない単語が多過ぎると読解に支障をきたすので,予備校入学前に速読英単語の基礎編くらいは完ぺきにしておくべきです。

総じて
英語は医学部生で苦手な人は殆どいません。しかし伸ばすのにすごく時間のかかる科目なので,再受験前にセンターで8割とれるくらいのスピードと知識は持っていたいところ。それ以上は予備校の講義で充分です。


2)数学
再受験生の最もガンとなる部分。再受験生は総じて数学が苦手です。数学が得意なら3浪位すれば受かる人が多く,医学部に来ている若い連中は数学以外で失点している勿体ない人も多い。

私も数学だけは分かりませんでした。きっと勉強方法が違っているのと予備校の先生との相性もあると思います。ただ,数学には2つの段階があると思います。

①公式や解法を暗記する段階
②それらを応用する段階

予備校では,医学部コースに行くと①では青チャートの発展問題にあるような例題を使って
②では東大や医学部の過去問と言った感じです。

数学はどの大学を狙うかで大きく対策が異なると思います。
特に集合や整数問題をよく出す大学では過去問対策は綿密にやるべきでしょう。

力がない人
予備校の①で危うくなりますので,青チャートの例題くらいは見た瞬間解法が浮かぶようにしておくべきです。計算も自分の手で。練習問題には手を付ける必要はありません。基本を叩きこむ時間だと考えてください。

②の段階は①と並行もしくは後期となりますが,後期は予備校の予習に拘り過ぎず,前期の復習は必須のうえで,過去問や模試を優先して良いと思います。もちろん最上位を目指すのであれば,大学別模試や授業も欠かせません。

力がある人
基本的に予備校の予復習で合格点が来ます。予備校のテキストは実によく作られていて,無駄が一切ありません。ただ,青チャート程度の知識を前提としている所があるので,忘れていたり苦手な部分があれば逐次補充とと言った感じで。


余談ですが,振り返ると私は①の段階で既におろそかだった気がします。
幾何と確率が大の苦手で,確率を出さない学校は殆どないのでこれは致命的でした。
数学で志望校が大きく変わることになります。

3)理科
化学を必須に,物理か生物かとなると思います。私は断然の物理派。数学は苦手ですが,微積物理をやるので無い限りニュートン力学で数学を使うことはまずありません。
そして理科全般,努力がものをいうので最も点を上げやすい分野です。
逆に言えば差の付きにくい分野であります。

・物理
 物理のエッセンス
 良門の風
 (後期試験や単科大学の二次試験対策)名問の森
→全て河合出版



・化学
 チョイス問題集(河合出版)・・・標準問題集では最もバランスがいい。
 Doシリーズ(計算・無機)・・・福間の無機化学があったらすぐに買って欲しいほどの傑作。もう無いかな(;^ω^)
 照井式解法カード(有機)・・・有機化学の必要最小限を抑えている。

私の時代は古いので名前は変わっているかもしれません。
理科は駿台の問題集などたいそう高レベルな問題集がごろごろしてますので,選択肢は広いですが,上で言えば物理のエッセンスと,Doシリーズと照井式は予備校入学前には終えていたのがアドバンテージでした。
予備校の講義に合わせて良門の風とチョイス問題集を。
後期は化学2分野の残りの講義とこれらの演習,前期の復習を丁寧にやることで駿台の全国模試でも8割近く得点できると思います。
あとは志望校対策。京都府医大なんかは有機化学は特別な対策が必要です。

※センターは昔は2次対策で十分と言われていましたが,特に物理では,IHクッキングコンロの仕組みなんかも聞かれますので,センター対策本は仕入れておきましょう。東京出版のものがおススメです。

※生物か物理か
医学部で生物勉強してないなんていいのかよ?みたいなことを仰って物理選択者は来るな見たいなことを言ったり考えたりする人が居ますがナンセンスです。
今はリメディアル教育と言って一般教養で補講がありますし,正直言って高校生物の知識なんて医学の世界では細胞の構造やメンデル遺伝くらいしかすぐに使えるものはありません。
なので不安にならずに突き進んで下さい。寧ろ物理を知らない方が苦戦すると言うのが私の印象。
女子でもバンバン物理選択者が居て合格しています。
受験でも得点しやすいのは物理だと思います。

※橋本流解法の大原則について
私は師は嫌いではありませんが,この本については×と申し上げておきます。
特に記述を出す大学では使えません。「橋本流タッチの定理より」なんて書けませんし笑
中~上位の人が,効率よく回答するにはとてもいい本だと思いますが,基礎に不安のある人や王道で行きたい人は物理のエッセンス→良門の風が解答も解説もオーソドックスで試験向きです。
物理はイメージだというと聞こえはいいのですが,簡単にはイメージできないものを数学を使って表現したり解明したり予測したりするのが物理学だと言うことをお忘れなく。


ざっと書きましたが,参考書は一冊ずつくらいにしておくべきだと思います。予備校が始まる前に終わらせられないものは無理して終わらせなくていいと思いますし,参考書を一冊仕上げると言うのは意外に大変です。

私も満足に終えたと自信のあるものは,ビジュアル英文解釈・英頻,物理のエッセンス・良門の風,照井式・Doシリーズ・チョイス
位じゃないでしょうか。理科の本は予備校の後期くらいまでかかって3周したくらいですからやはり大変です。

講義が始まったら新しく参考書に手を付けるのは止めた方がいいと思います。(私もたくさん無駄にしました・・・)

次回はセンター科目と面接についてお話します。

 

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